『一番儲かる』『今買うべき』投資信託とは?人気の二大投信の比較を通して考察。

『一番儲かる』『今買うべき』投資信託とは?人気の二大投信の比較を通して考察する。

投資信託は、年々取扱数が増えて大手証券会社である楽天証券SBI証券で取引できる投資信託は2700本近くにのぼります。

 

秀次郎
選択肢が多いのは嬉しいのじゃが、結局何が一番儲かるかしりたいんじゃが….。
信太郎
うむ。以前長期投資に適した投資信託の選び方については説明したが、今回は結局一番儲かる可能性の高い投資信託はどれなのか?という点に絞って説明してゆくぞ!

 

今回は常に人気ランキングで上位を独占している、ひふみ投信が証券会社で購入できるよう組成してある『ひふみプラス』。

 

そして、バンガード社の看板商品VTIを日本円建で更に配当金再投資を行えるように楽天が組成している『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天VTI)

 

この両者の比較を通して、どちらが、一番儲かる可能性が高い投資信託なのかという点を紐解いていきたいと思います。

 

【ひふみプラス】運用利回りが高いことで評判のひふみ投信を徹底評価!現状と今後の見通しについてわかりやすく解説。

2018年12月15日

【ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金】3つの違いと活用法についてわかりやすく解説。

2018年12月15日
『ひふみプラス』を投信積立するなら楽天証券が断然お得!最善の『ひふみ投信』積立法を紹介する。

【ひふみ投信(直販)vsひふみプラス(ネット証券会社経由)】楽天証券の投信積立に軍配!実際の利回り差を数字で検証。

2019年3月5日
バンガード社旗艦ETF『VTI』に投資できると評判の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』のメリットと魅力を徹底評価!

【楽天・全米株式インデックス・ファンド】バンガード社旗艦ETF「VTI」に投資できると評判の楽天VTIとは?魅力をわかりやすく評価!

2018年12月26日

目次

共通点:つみたてNISAの対象商品に選出(金融庁お墨付き)

つみたてNISAは、2018年からできた制度で年間40万円の非課税投資枠を20年間にわたって付与する制度です。

 

つみたてNISAのメリットとデメリットをNISA(ニーサ)と比較してわかりやすく解説する。どんな人におすすめの制度なのか?

「つみたてNISA(ニーサ)」とは?メリット・デメリットを一般NISAと比較しながら新制度への改正内容も含めてわかりやすく解説。

2018年12月31日

 

つみたてNISAは金融庁が厳選した長期投資に適した160本程度の投資信託又はETFしか購入することができません。

 

①:インデックス型投資信託142本
②:アクティブ運用型投資信託17本
③:ETF3本

(引用:つみたてNISA運用指定商品一覧)

 

秀次郎
殿!インデックス型とアクティブ型とETFの違いはなんですか?
信太郎
インデックス型・アクティブ型は後で説明するが、ETFは通常の株式のように株式市場が開場してる時間に価格が刻一刻と変化して、いつでも売買できる特殊な投資信託じゃ。

 

以下はつみたてNISAが発足した当時の金融庁によって策定された選定基準です。

厳しい基準を乗り越えていることがわかると思います。

 

金融庁がつみたてNISAに選定する基準
(引用:金融庁)

 

つみたてNISAは長期的な資産形成ん適した投資信託を選定していますが、結局短期的な利益を狙うと博打的な要素が大きくなってしまいます。

特にレバレッジ型の投資信託は大きく損をしてしまう可能性が高いので、余程相場観に自信がある場合以外は避けましょう。

 

相場があまり動かないもみ合い相場であってもレバレッジ投資信託では損失が発生する仕組みとなってしまいます。

 

 

目次に戻る

相違点①:投資対象米国株か日本株か – 成長性の高い米国に軍配-

投資対象が楽天VTIは米国株式市場全体に対して、ひふみプラスは日本株式市場全体となっています。

まず成長性については圧倒的に米国に軍配があります。

 

米国株投資の魅力と個別株・ETFの注目銘柄をわかりやすく解説!おすすめの証券会社はどこなのか?

【アメリカ株】米国株投資の魅力と個別株・ETFの注目銘柄をわかりやすく解説!おすすめの証券会社はどこなのか?

2019年1月6日

 

米国日本
成長率2%-3%0%-1%
人口増加
(〜2100) 
減少加速
インフレ率2%近辺1%未満
ROE平均12%8%
ROA平均3.5%2%

 

ご存知の通り日本は少子高齢化の影響で人口が減少し2053年には1億人を割り込むと見られています。

一方米国は移民が流入し続けることにより人口は増加を続け、現在の3.2億人が2100年には4.5億人にまで増加することが予想されています。

 

信太郎
国とは人じゃからな。単純に人が増加すれば国力も増強され経済も発展するのじゃ。

 

次にインフレ率ですが、日本はデフレから抜け出したとはいえ、殆ど0%にしかすぎません。

米国は2%程度のインフレとなっています。

 

秀次郎
インフレがどう成長率と関係してくるのじゃ?
信太郎
サル。わしがそちに渡しておる給料をあげたらお主はどうしたい?
秀次郎
そうですな。家を買って、少しレベルの高い茶会に行って、美味しいもの食べて、それから….
信太郎
まさにそういうことじゃ。賃金が上がれば人々の『欲しい』という気持ちが高まり需要の増加に応じて製品・サービスの価格も高くなる(=インフレ)のじゃ!

 

2%程度のインフレとは、給料の上昇と人口の増加に伴って国内の需要が増加し健全に成長をしていることを表している指標になるのです。

ゆえに各中央銀行がインフレ率2%を金融政策のターゲットとしているのです。

 

また国家全体の動向に加えて企業がいかに効率的に利益を上げられているかを測る指標であるROEで比較しても、米国は日本よりもはるかに超越した数値を示しています。

 

日米のROE比較

参考:みずほ証券

 

ROEは投資の神様バフェット氏が重要視している指標です。

12%と8%では株主資本(株主が投資した資本)を100億円とすると10年間で以下のような差が発生します。

 

米国12%日本8%日米差
(米国-日本)
0年目1001000
1年目1121084
2年目1251179
3年目14012615
4年目15713621
5年目17614729
6年目19715939
7年目22117150
8年目24818563
9年目27720077
10年目31121695

 

10年後には株主資本は米国は日本1.5倍になる計算となります。

秀次郎
ROEが数%違うだけでえらいちがいですな。

 

一方、米国株式市場全体のPERは16倍程度です。

日本の代表的な指数であるTOPIXは11倍程度と割安度については日本に軍配があります。

 

しかしPERは今後の期待値を込めた投資家の評価という側面もあります。

今後の成長性が期待できる米国株式市場の方が評価が高いには至極当然のことであるといえるでしょう。

 

信太郎
先程の株主資本の例の通り、やはりROEの高さや成長率の高さの方が将来的にみて重要になってくるのじゃ!

 

 

目次に戻る

相違点②:インデックス型(=パッシブ型)投資かアクティブ型投資か

また楽天VTIインデックス型ひふみプラスアクティブ型という大きな違いがあります。

 

  • インデックス型はアクティブ型に対して低い手数料で良好な成績
  • 楽天VTIは米国株式インデックス型でひふみプラスは日本株アクティブ型
  • ひふみプラスの成績は近年TOPIXと連動してほぼインデックス型
  • 両方をインデックス型と捉えると手数料の安さと米国株の魅力で楽天VTIに軍配

 

インデックス型投資信託とアクティブ型投資信託の違い

インデックス型とは、日本でいえば日経平均TOPIX、米国でいえばS&P500ダウ平均などの指数に連動する成果を目指す投資信託です。

 

アクティブ型の投資信託とは、インデックスに対してプラスのリターンをあげることを目標とした投資信託です。

 

信太郎
アクティブ型の投資信託は銘柄選定のための調査費や人件費がかかりインデックス型の投資信託より手数料が高く設定されておることも忘れてはいかんぞ!

 

両者ともに購入手数料は無料です。

信託手数料は楽天VTIが0.1696%の一方、ひふみ投信は1.0584%となっております。

 

秀次郎
また歴史的にいてインデックス型の投資信託の方がアクティブ型の投資信託よりも高い成績を上げていることが確認されておるぞ!

 

楽天VTIは米国株全体のインデックス型投信

楽天VTIは超小型〜超大型株まで、なんと4000株の時価総額加重平均指数である「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動する成果を目標に運用された時価総額加重平均型のインデックス型です。

 

秀次郎
時価総額加重平均ってなんじゃ??

 

日本でいうとTOPIXが東証一部の時価総額加重平均なのですが、例えば時価総額が企業A〜Cで以下のようであるとすると

 

企業A:時価総額600億円
企業B:時価総額400億円
企業C:時価総額200億円

A:B:Cを6:4:2の割合で組み合わせて指数を形成します。

 

信太郎
つまり楽天VTIは米国の企業を時価総額の順に組み合わせた指数と連動したパフォーマンスを上げることを目標としておるわけじゃ。

 

ひふみ投信はアクティブ型だがTOPIXとほぼ同様の値動き

一方、ひふみ投信はTOPIXに対してプラスのリターンをあげることを目的としているアクティブ型の投資信託じゃ。

 

信太郎
以前は調子よかったんじゃが、直近は結果的にTOPIXとほぼ同じ動きに終始してしまっておるぞ。

 

直近2年のひふみプラスの動き vs TOPX

引用:ひふみ投信月次レポート

 

秀次郎
以前は大幅に良い成績じゃったのにどうしてしまったんじゃ?
信太郎
そうじゃな。カンブリア宮殿出演以降投資家が増えすぎたことで以前の小型株運用から大型株中心のポートフォリオに変わったのが大きいの。

 

人気になりすぎたがゆえに、「レオスキャピタルは本来の持ち味である小型株運用が行えなくなってきている」という自己矛盾を孕んでしまいました。

結果、大型株中心の投資スタイルとなり、アクティブ型投信でありながらも、日本株パッシブ型の投資信託と大差のない結果となってしまっているのです。

 

 

目次に戻る

まとめ

どちらも『つみたてNISA』の対象銘柄に選ばれており長期投資に適した常に人気上位の投資信託ですが、以下の点で楽天VTIの方が魅力があるといえます。

 

  • 今後も長期的に安定した成長が見込まれる米国市場に投資
  • 手数料が低いパッシブ型の投資信託であること
  • ひふみ投資はアクティブ型であるが結果的に近年はTOPIXと同等の成績

 

特に楽天VTIは現在資金がない方でも積立投資によって数千万もの大きな資産を構築することができます。

楽天証券の楽天カードクレジット引落で投信積立を行えば、なんと1%のポイント還元という信託手数料0.1696%を大きく上回るポイント還元をうけ、更に得られたポイントを用いて楽天VTIを追加購入することで最も効率よく資産を形成することができます。

 

長期的に最も儲かる可能性が高い楽天VTIを用いてあなたも資産運用デビューをしてみてはいかがでしょうか。

 

以上、『一番儲かる』『今買うべき』投資信託とは?人気の二大投信の比較を通して考察する。…でした!

 

【2019年以降・おすすめ投資信託】初心者が今買うならコレ!注目銘柄(アクティブ・インデックス)を一挙に紹介。

【2020年以降・おすすめ投資信託】初心者が今買うならコレ!注目銘柄(アクティブ・インデックス)を一挙に紹介。

2019年7月2日

[お金の学校特集]

 

昨今の2000万円問題もあり、投資による自助努力で、老後資産を築き自身の身を守る必要が出てきてました。

 

しかし、焦って投資を進めてしまうのはおすすめしません。 必ず失敗します。

 

知識をしっかり仕入れた上で投資は実践していく必要があります。

 

 

その知識を学ぶにあたり、近年「お金の学校」への注目が高まっています。

 

長年、資産運用を学んできた編集部が、お金を専門としたスクールについての特集コンテンツを作成していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

お金の学校特集

お金の学校の特集へ

 

 

[おすすめ株式投資セミナー特集]

 

株式投資を「専門家や現役で成功している投資家に学びたい」という方は多いのではないでしょうか?

 

 

現在は、有難いことに、会場開催型、オンライン型など、優良セミナーが数多く開催されています。

 

ここでは、株式投資で成果を出したい初心者の方におすすめできるセミナーを以下の観点から、ランキング形式でお伝えしています。

 

◯ 講義は満足できる内容か?

◯ 運営は信頼できるか?

◯ 口コミや評判は良好か?

 

株式投資セミナー

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

マネリテ!編集部は東京大学経済学部卒の証券アナリストを中心とした金融知識が豊富なメンバーが株式投資初心者に向けて有益な情報を提供しています。株式投資を行う意義から基本用語、おすすめのネット証券・投資先情報をお伝えするメディアです。日本人の金融リテラシーの向上と明るい未来を目指しています。