労働に疲れて将来的には配当金・分配金・利子といった利息収入で生活していきたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
本日はある程度資産がある方に向けて各利回り毎におすすめすることができる、投資先についてお伝えしていきたいと思います。
目次
Contents
5億〜6億円あれば裕福に生活できる2%〜3%の利回り(利息)は米国債が最有力候補
現在日本の国債金利は0.05%/年率(参照:財務省)しか得られません。
目線を世界に移すと世界の覇権国である米国の国債である米国債を3%程度で購入することができます。
以下は楽天証券で現在(2019年3月22日時点)で取引ができる米国債と米社債です。
日本が金融緩和を継続している一方、米国では2016年末から徐々に米中央銀行であるFRBが利上げを実施しており、
現在米国は先進国の中で最大の利回り水準を達成している先進国となっています。
米国債では償還期限によって2%-2.5%で取引されています。
米社債と組み合わせることで3%程度の利回りを確保することができます。
日本円は将来的に政府の財政危機、または金融政策の観点から円安を伴ったインフレが発生する可能性があるので、通貨を分散するという観点からも有効となります。
債券投資なので米国又は米企業が破産しない限りは元本が保証されますが、やはり高いとはいっても2%-3%では物足りないですね。
5億円-6億円あれば利息だけで1000万円-1500万円程度の利息を得られるので現実的におすすめな選択肢となってきます。
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〜コラム〜新興国債券は高利回りだが危険!?
債券投資に興味のある方は利回りの高い新興国債券に興味を示される方も多いと思います。
特にトルコでは年率16%というとんでもない利回りとなっています。
しかし重要なのはトルコリラ建でという点です。
トルコリラは以下の通り毎年50%の下落を5年間続けています。
仮に利回りだけに目を奪われてトルコ国債を保有していたら大きな損失を被ることとなっています。
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4%程度の利回り(利息)は日米の高配当株がおすすめ -2億円で800万円の利息収入-
4%程度の利回りを狙うのであれば、日米の高配当銘柄がおすすめとなります。
日本の4%異常の利回り(利息)を得られる高配当銘柄
現在予想配当利回りが4%以上で楽天証券の株スクリーニング機能である『スーパースクリーナー』でソートすると87銘柄が存在していることがわかります。
この中から更に業績の良い銘柄を以下の条件でスーパースクリーナーで絞ったところ以下の11銘柄が抽出されました。
- 配当利回4%以上
- ROEは10%以上
- 過去5年増収率10%以上
住友商事や双日といった大手商社や、SBI証券を傘下にもつSBI HLDやオリックスといった大手金融グループも有力候補となってきますね。
米国の高配当銘柄!世界最大のメガバンクの利回りが6%!?
さらに米国に目を移してみるとSBI証券で取引できる米国株の配当ランキングでみても以下のように高配当銘柄が並んでいます。
特に一番下のAT&Tは日本でいうNTTのことで、大手の通信会社が5%の配当利回りを出しているのは大きいですね。
SBI証券では取扱はありませんが、楽天証券で取扱のあるHSBCでは配当利回りが6.2%となっています。
HSBCを取引したいという方は楽天証券の口座を開設して購入しましょう!
楽天証券は別途外国株取引口座を開設する必要がある他の証券会社と違い口座開設をすると外国株取引もすぐできるようになるのが魅力的です。
米国株は50年以上にわたり増配をし続けている企業も存在しています。
特に2018年6月の配当は$2.79で現在の株価$100から考えると、配当利回りは2.79%であまり魅力的ではないです。
しかし、以下P&Gの株価推移をご覧ください。
(引用:Macrotrends)
仮に2000年の時点で投資をした方でしたら13%の利回りとなります。
2010年の下落時に$35で投資をしたら8%の利回りとなっています。
もし仮に1970年代に$0.7で投資を行なっていたとすると配当利回りは驚異の390%となります。
1970年に100万円P&Gに投資をしていたら、毎年390万円(税前)で入ってくるということですね。
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5%程度の利回り(利息)はREITがおすすめ-2億円で1000万円の利息収入-
5%程度の利回りを狙うのであれば「REIT」が選択肢として入ってきます。
REITはReal Estate Investment Trustで不動産オーナーに少額からなれる制度です。
REITでは得られた収益の90%超を配当することで免税となる仕組みです。
ほとんどの収益を配当にだすため配当利回りが高くなる傾向にあります。
日本株や米国株の平均配当利回りは2%程度ですが、REITでは配当利回りが平均して4%程度となっています。
株式会社は得られた利益を新たな事業に投資することで利益が増加して株価も上昇していきます。
しかし、REITは得られた売却・賃料収入の90%以上を分配してしまうため、殆ど利益が成長することが株程見込むことができません。
長期的に見たら、株式投資の方が大きな利益を獲得することができるでしょう。
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7%-8%程度の利回り(利息)を目指すならMLPという選択肢
MLPはREITの天然資源のインフラ事業版で、同じく殆どの利益を配当することによって高い配当利回りを実現しています。
以下はREITとMLPの違いです。
しかし、以下は右がMLPとREITとS&P500と米国債の利回りですが、先ほどREITの欄でも指摘した通り利益の再投資を行うことができません。
結局は株価指数であるS&P500指数が最大のリターンとなっています。
ただ高い配当金だけでを目的にするのであれば有効な選択肢となっています。
しかし、現在日本ではMLP単体で取引することはできませんが、以下のように楽天証券では11件のMLP投資信託を取引することができます。
上記ではインデックスファンドMLPがS&P MLP 指数に連動するMLPファンドで、運用利回りが8.5%程度で8%程度の分配金を出しています。
稼いだ分を分配しているので、投資対象としておすすめできるインデックス型のMLPファンドとなっています。
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【おすすめ】5%-10%の利回りを目指すならソーシャルレンディング-1億円で500-1000万円-
今まで紹介してきた株式投資や、REIT、MLPは元本自体が変動してしまいます。
利息は欲しいけど元本が大きく落ち込んでしまったらどうしようと不安に陥る方も多いのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのがソーシャルレンディングです。
ソーシャルレンディングは企業に融資することにより5%-10%の利息収入を受け取ることができる元本不変型の投資です。
銀行から借り入れられないような中小企業に投資しているから不安なのではないの?
という方もいらっしゃるかと思います。
しかし、筆者が最もおすすめしているFUNDS(ファンズ)では、大企業又は大企業関連事業に融資を行い4%-6%の利息を受け取ることが出来ます。
当然今まで貸し倒れや利息の延滞は発生しておらず、安全性の高い案件で5%程度のリターンを元本不変で受け取ることができるのは大きな魅力です。
ソーシャルレンディングについては安全性や利回りといった観点から以下にランキング形式でまとめていますので参考にしてみてください。
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まとめ
利息で生活していくには自分が保有している資産にもよりますが、利回り毎にまとめると以下のようになっています。
- 2%-3%を目指す → 米国債・米社債
- 4% 程度を目指す →日米高配当株
- 5% 程度を目指す → REIT
- 7%-8%を目指す → MLP
元本不変で5-10%の利息を目指す→ソーシャルレンディング
確かに利息利回りだけでみると株よりも高いものはあります。
株式会社は得られた収益をさらに再投資することで利益を伸ばしていき、結果的に株価上昇を伴って最終的な利益は高くなることが歴史的にも証明されています。
株式市場の中にもHSBCのように超大手金融機関で6%の運用利回りのものや、50年間増配をしている企業も存在しており長期的に考えると大きな資産形成に資する高配当企業が存在していますので投資候補となるでしょう。
以上、【利回り別】利息で生活したい人におすすめの投資先を紹介する!…の話題でした。