テーマ毎に10万円から投資ができるロボアドバイザー『FOLIO』は現在急速に拡大しています。
最近はLINEペイと提携したことで知名度を更に引き上げています。
他にも例えば今流行りの『5G』や『VR』、『ドローン』が伸びると思っても、
- どの銘柄が関連銘柄なのかもわからない
- 関連銘柄の中で魅力的な銘柄がわからず手がだせない
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『FOLIO』は投資家が投資したいテーマに分散投資でリスクをおさえながら10万円前後から投資を行うことが出来ます。
今回は以下の点についてお伝えしていきたいと思います。
- FOLIOの特徴
- FOLIOと投資信託、ロボアドバイザーとの比較
- FOLIOのメリットとデメリット
- FOLIOはおすすめできるのか?
目次
Contents
FOLIO(フォリオ)のテーマ型の特徴
それではFOLIO(フォリオ)の特徴について見ていきましょう。
様々なテーマに投資可能
FOLIOの最大の特徴は『テーマ』別に投資をすることができます。
投資をすることができるテーマは多岐にわたっており90種類以上も用意されています。
ファンダメンタルで伝説の投資家「ウォーレン・バフェット氏」が選びそうな銘柄や高ROEの企業、連続増配を行なっているプロが厳選している企業に投資ができるのは嬉しいですね。
下から2番目のIPOはIPO、つまり新規上場を行なった後に上昇が期待できる銘柄を選んだものです。
プロが選んだ10銘柄に分散投資が可能
テーマを選べば投資家はプロが選択したテーマの中から厳選した10銘柄に約10万円前後から投資を行うことができます。
例えば高ROEをテーマとして選択すると以下のように構成している10銘柄が一覧形式で出てきます。
10銘柄の組み合わせ毎に複数のプランが用意されている
さらにFOLIO(フォリオ)は書くテーマ毎に4つのプランを用意しています。
フォリオではプロが選んだ10銘柄の組入比率を変えることで4種類のポートフォリオを組成しています。
バランス型 | リスクとリターンのバランスをとったポートフォリオ |
ディフェンス型 | 価格変動リスク(=標準偏差)を抑えるポートフォリオ |
グロース型 | 成長性が高い企業を多めに組む入れるポートフォリオ |
バリュー型 | 割安に評価されている企業を多めに組む入れるポートフォリオ |
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FOLIO(フォリオ)と通常のロボアドバイザーの違い
ロボアドバイザーはAIの力を借りて初心者でも簡単に資産運用を行うことができるサービスとして大きな注目を集めています。
FOLIOはロボアドバイザーの『投資一任型』と『提案型』の中間
ロボアドバイザーの種類については大きく分けて二つあります。
投資一任型は一般的にイメージされているポートフォリオの提案から運用、更に運用後の管理まで自動で行ってくれる形態です。
一方、提案型はポートフォリオの提案を行って実際投資を行い運用と管理を行うのは投資家側が行う形態です。
では肝心のFOLIOはというと両者の間でプランを決定すれば一括で投資を始めることができます。
つまりポートフォリオがパッケージとして販売されているので金融商品の購入を自動で行ってくれるのです。
しかし、その後の運用の管理を行ってくれるわけではありません。
投資一任型ではポートフォリオのバランスが崩れた場合に自動で調整を行うリバランスを行ってくれます。
しかし、FOLIOではFOLIOからアラートが届いて自分でリバランスを行う必要があります。
殆ど投資一任型ですが一部提案型として特徴も持っている中間の位置付けなのです。
FOLIO(フォリオ)は投資するテーマを自分で選択
ロボアドバイザーは簡単な10個程度の質問に答えるだけで各人に適したプランを提案します。
一方のFOLIO(フォリオ)は投資するテーマを自分で選択を行います。
ロボアドバイザーのようにAIに委ねるのではなく投資対象を自分で選ぶという点は大きな違いですね。
FOLIO(フォリオ)は各テーマ毎の銘柄は人間である『プロ』が厳選
ロボアドバイザーでは予め組み入れるETFや投資信託が何種類か決まっています。
WealthNaviではシンプルに7種類のインデックス型ファンド、最も多いTHEOでも約30種類のインデックスファンドを組み合わせてポートフォリオを組成します。
しかしFOLIOでは各テーマの10銘柄については、それぞれ金融のプロの目で厳選しています。
各テーマ毎に10銘柄ずつ異なる銘柄に投資ができるのは、予め投資する銘柄が決まっており組入比率のみが違うロボアドバイザーとの違いです。
-コラム-FOLIOの『おまかせ投資』は通常のロボアド
FOLIOは主に『テーマ投資』で有名ですが、通常のロボアドバイザー型として『おまかせ投資』プランも用意しています。
おまかせ投資では簡単な以下の3つの質問に回答することで個々人におすすめのポートフォリオを提案してくれるようになります。
運用プランを診断するをクリックすると、個々人にあった運用プランを提案してくれます。
左に記載されている株式や債券、不動産、コモディティとしての構成商品は米国の高品質のETFで運用されています。
運用手法もWealthNaviと同じくマコービッツの現代ポートフォリオ理論なので、WealthNaviと似たサービスとなっています。
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FOLIO(フォリオ)と投資信託の違い
では、FOLIO(フォリオ)と投資信託は何が違うのでしょうか。
FOLIOは『インデックス型』?『アクティブ型』?
投資信託にはTOPIXやS&P500指数のようなインデックス(=指数)に連動するインデックス型投資信託と、インデックス型より高い収益を目指すアクティブ型投資信託が存在します。
FOLIOはインデックス型ではないのは明らかなのですが、アクティブ型というよりはテーマに投資を行います。
広い意味ではテーマの中で厳選した銘柄に投資を行なっているのでアクティブ型の投資信託と同様の性質ということになります。
FOLIOの手数料は年率ではなく一括
投資信託は特にアクティブ型の投資信託の多くは1%-2%の購買手数料が発生します。
さらに運用額に対して年率で信託手数料が発生しつづけます。
インデックス型の投資信託の信託手数料は年率0.2%-0.5%程度ですが、アクティブ型は年率1.0%-2.0%程度となっています。
一方のFOLIOの手数料は売買毎に資産額の0.5%ということになっています。
売買両側で1.0%ということになるので手数料は通常の株式手数料と近しいということができますね。
テーマ型の投資信託は少ない
テーマ型の投資信託は多くは組成されていません。
また少なからず組成はされていますが、投資信託の選択画面から絞り込むことができないようになっています。
FOLIOは自分でテーマを簡単に検索ができるのが魅力的な点です。
投資信託と違い投資後の運用・管理は投資家が行う
投資信託は投資後はファンドマネージャーによって運用から管理まで行います。
しかし、FOLIOでは投資実行後は管理するのは投資家で、FOLIOのアラートを元にリバランスを行う必要があります。
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FOLIO(フォリオ)のメリット
それではいよいよFOLIOのメリットについて見ていきたいと思います。
プロが選んだ銘柄に少額から分散投資を行うことができる
特徴の項目でも申し上げましたがFOLIO(フォリオ)では金融のプロによる厳選銘柄に分散投資を行うことができます。
1つの銘柄に投資をするのではなく10銘柄に分散投資を行うのでリスクを抑えることができます。
組み入れる銘柄数が多くなればなるほどリスクは小さくなることが実証されています。
通常株式投資では1銘柄に投資するには最低10万円以上が必要となります。
つまり最低単位で10銘柄購入すると最低投資金額が安い銘柄10個でも100万円以上が必要になってきます。
しかしFOLIOを用いて投資することで10万円(テーマによっては1万円〜)から投資を行うことができるのです。
単元未満で分散投資が可能
先ほどと重複するのですが、FOLIOで10万円から10銘柄に分散投資できる理由は単元未満で株式を購入できるからです。
通常株式投資を行うときは単元単位からしか購入することができません。
単元は100株の銘柄もあれば1000株の銘柄もあります。
しかし、以下は高ROEテーマのポートフォリオですが10株未満で各株が組成されています。
単元未満のパッケージとして購入することで少額から分散投資ができるようになっているのです。
リバランスを簡単に行うことができる
リバランスは運用開始から時間が経過した時に最適なポートフォリオから乖離した時に調整することを言います。
自動運用型のロボアドバイザーでは自動でリバランスを行ってくれるのですが、FOLIOの場合はFOLIOからリバランスの提案が通知されます。
そこでリバランスを行うかどうかは個人の裁量に任されるのですが、リバランスを行う場合は『リバランス』ボタンをおすことで簡単に実施することができます。
通常の株式投資にも活かすことができる
仮にFOLIO(フォリオ)で投資を行わない場合でも、FOLIOのテーマ別ポートフォリオを参考にして株式投資を行うことができます。
例えば、日本株でウォーレン・バフェット氏が好むような銘柄ってどれなんだろう?
という時にバフェット流銘柄のテーマを参考にすることができます。
現在FOLIOの『もしバフェットが日本株を買ったら』というテーマのポートフォリオは以下となっています。
パッケージで買ってもいいし、個別で買いたい肩は上記の銘柄を以下の記事を参考に更に分析して購入するのも一つのFOLIOの活用法といえるでしょう。
相場の動向も探ることができる
FOLIOでは過去1ヶ月のリターントップ5とワースト5のテーマを表示してくれます。
今上がっているテーマを見ることで今世の中でどのような分野が盛り上がっているのかを一目で確認することができます。
スマホアプリが用意されており手元で取引可能
フォリオではiOS版でもAndroid版でもスマホ版のアプリをリリースしております。
手元でテーマ投資やリバランスを手軽に行うことができるのは魅力的ですね。
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FOLIO(フォリオ)のデメリット
それではFOLIO(フォリオ)のデメリットについても見ていきましょう。
投資判断(購入又は売却)の判断は自分で行わなければいけない
ロボアドバイザーと違い基本的にはテーマを自分で選択して投資判断を行わないといけません。
また、購入判断だけではなく売却時期の判断も自分で行わないといけません。
またテーマ投資は上昇するときは大きく上昇します。
しかし下落するときはテーマ全体が下落するので分散投資をしているから安全というわけではありません。
複数のテーマへの分散投資を行なった方がよいでしょう。
手数料が0.5%と通常の株式投資より若干割高
投資信託との違いの項でFOLIOの手数料は投資信託とは異なり売買の際に一括で発生するのみで投信に比べて安い傾向にあることに言及しました。
しかし通常の株式投資では楽天証券やSBI証券では売買でかかる手数料は0.2%未満となっていますので若干高くなっています。
単元未満株という括りでみるとFOLIOの手数料水準はSBI証券やマネックス証券の0.5%と同じ最低水準となっています。
証券会社 | 手数料(単元未満株の場合) |
SBI証券 | 0.5% |
マネックス証券 | 0.5% |
松井証券 | 0.6% |
カブドットコム証券 | 0.67% |
銘柄を厳選してくれてポートフォリオまで組んでくれて一括でパッケージとして販売して0.5%は寧ろ非常に安いと言えますね、
単元未満株故に優待を受け取ることはできない
日本株式の取引なので優待を期待される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大抵の企業では優待を単元以上保有している方にお届けしています。
一方、FOLIOは少額からの分散投資なので、各銘柄が単元に達するには大きなロットを買う必要があります。
優待を取得したい方は個別株投資を行った方が良いでしょう。
NISA口座には対応していない
NISA口座を活用すれば個別株で利益がでた場合非課税とすることができます。
しかしFOLIO(フォリオ)では現状NISA口座での取引を行うことはできません。
NISAで取引できる枠は年間120万円と決まっているので、他の取引でNISAの枠は使用しましょう。
一方、2018年に出来た『つみたてNISA』と『NISA』はどちらか一つしか開設できません。
『つみたてNISA』を行う方にとってはFOLIOでNISAが使えないことは特段でデメリットとはいえないでしょう。
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まとめ
FOLIOはテーマ別に投資することができる今注目のサービスです。
投資できるテーマは多岐にわたり以下はほんの一部です。
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【FOLIO(フォリオ)の特徴】
90種類以上のテーマに約10万円から10銘柄に分散投資を行うことができる。
【FOLIO(フォリオ)のメリット】
- テーマ毎にプロが選んだ厳選銘柄に分散投資が可能
- 単元未満でも投資が可能
- リバランスも簡単に行える
- 配当も貰える
- 相場動向の把握や銘柄分析にも使用可能
- 投資信託より手数料は安い
【FOLIO(フォリオ)のデメリット】
- 個別株取引より手数料は低い
- 優待を受け取れない
- NISAに対応していない
以上、【FOLIOとは?】テーマ投資型ロボアドバイザーとして儲かると評判の『フォリオ』の魅力を徹底評価…の話題でした。