「楽天・全米株式インデックス・ファンド」
通称:「楽天VTI」は常に投資信託の買付ランキングで上位を占める、評判の人気投資信託です。
以下は、2020年6月時点での買い付けランキングです。
楽天証券の取り扱っている投信2659銘柄の中で、楽天VTIは第3位となっています。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は「バンガード社」が運用しています。
長期投資で大きな利益獲得を狙うことができる旗艦(きかん)ETFである、VTIに連動するように組成されています。
今回は、そんな「楽天・全米株式インデックス・ファンド」について、以下の点をお伝えしていきます。
- 連動を目標とする「VTI」とはどのようなETFなのか?
- 楽天・全米株式インデックスファンドを通してVTIに投資するメリット。
- eMAXIS Slim全米株式(S&P500)との違いとは?
- 楽天VTIのお得な投資方法とは?
目次
Contents
「楽天VTI」が連動を目標とするバンガード社ETFのVTIの魅力に迫る
まずは「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(=楽天VTI)とはどのような商品なのでしょう。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が連動を目指す「VTI」について理解する必要があります。
■ コンテンツ:
「VTI」は全米の株式市場全体に投資を行うETF
「VTI」は「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という米国の株式市場全体に連動する指数へ投資するETFです。
同インデックスを組成しているCRSP社の英語原文での説明は以下となっています。
Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index.
(引用:CRSP社)
特徴的な点を赤文字にしたのですが、small and micro capitalizations という点を注目してみましょう。
S&P500指数は大型銘柄を中心に組み入れているのに対して、中型、小型、超小型銘柄まで幅広く指数に組み入れていることを意味します。
結果として、約4000銘柄で構成されており、米国の投資株式銘柄のほぼ100%をカバーしています。
S&P500指数は米国株式市場全体の85%程度をカバーしています。
それに対して、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は米国の株式市場全体に投資することができるETFであるということができます。
200年以上成長をし続ける米国の株式市場
米国も日本と同様に先進国であり、今後の経済成長が見込めず、米国株式市場に魅力は少ないのでは?
このように思う方も多いのではないでしょうか。
実は、以前のコンテンツで、「米国株式投資の魅力」についてはお伝えしました。
実は、日本が常に停滞している間、米国は人口が増加しつづけています。
また、イノベーションが活発に起こっていることに後押しされ拡大の一途を辿っています。
結果的に株式市場も日本が停滞する間、お構いなしで上昇し続けております。
1870年代から代表的な米国の指数であるS&P500指数は短期的には下落することはありました。
しかし、超長期単位でみると一貫して上昇しているのがみてとれます。
上記の図は「配当」を出している前提です。
配当金を加味すると年率で実質7%程度のリターンを200年間だし続けていることとなります。
世界有数の投資家、ウォーレン・バフェット氏が運営するバークシャーの年次レポートを見る限り、過去50年間の長期リターンは10%となっています。
このことからも、年率7%-10%のリターンを長期的に見込めるのが米国株市場であるといえます。
VTIのセクター別構成比率
VTIは米国株式全体に投資しておりますが、セクター別の投資比率は以下のようになっております。
VTI | S&P500 | |
公益事業 | 3.20% | 2.30% |
コミュニケーション・サービス | 1.90% | 10.90% |
情報技術 | 24.70% | 25.70% |
ヘルスケア | 14.80% | 15.40% |
資本財 | 11.80% | 7.90% |
素材 | 2% | 2.50% |
金融 | 16.90% | 10.50% |
エネルギー | 2.80% | 3% |
不動産・消費財・消費サービス | 21.900% | 20.80% |
マイクロソフト、アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブックといった巨大IT企業群「GAFAM」が大躍進しています。
また、金融セクターの高い比率はゴールドマンサックスやJPモルガンなどの巨大金融資本が存在することを表す構成となっています。
VTIの構成上位銘柄では、上位4社をテクノロジー企業が独占しております。
VTIを構成する上位10銘柄 | |
Microsoft | 4.81% |
Apple | 4.14% |
Amazon | 3.67% |
Alphabet(Google) | 2.80% |
1.74% | |
Johnson&Johnson | 1.39% |
Berkshire Hathaway | 1.25% |
Visa | 1.08% |
Procter & Gamble | 1.04% |
UnitedHealth Group | 0.98% |
上位10銘柄合計 | 22.9% |
テクノロジーは西海岸・シリコンバレーを中心にイノベーションが起こり続ける環境が整っています。
また、人口増加に伴って消費者サービスやヘルスケアの需要も拡大していくことから、安定的な成長が見込めます。
長期的に安定しているVTIの運用成績
■ VTIについてのコンテンツ:
以下はVTIの設定(2001年)から2020年5月末迄の成績をまとめたものです。
配当金を拠出せずに再投資した場合のリターンです。(後に詳しく説明します)
VTI | 年初来 | 1年間 | 3年間 | 5年間 | 10年間 | 設定以来 (2001年5月24日) |
基準価格 | ▲5.47% | 11.46% | 9.58% | 9.17% | 12.83% | 7.12% |
連動目標インデックス | ▲5.56% | 11.36% | 9.55% | 9.16% | 12.83% | 7.12% |
(引用:VTIの成績)
まず、「インデックス型のファンド」として、連動を目指すインデックス(指標)との乖離率の少なさが評価できます。
殆どインデックスと変わらない成績を残しているといって遜色のない成績を残しています。
また特筆すべきなのは「ITバブル」の崩壊、「リーマンショック」、「チャイナショック」(=資源ショック)直近では「コロナショック」がありながらも、年平均約7.0%の成績を残している点です。
7.11%の運用成績で20年間運用した場合。
つまり、2001年に100万円投資を行なった場合、2019年末時点では395万円と約4倍に増やすことができています。
もっとわかりやすく視覚化すると以下のようになっています。
- VTI:青
- S&P500:赤 (S&P500に連動するVanguard 500 Indexを採用しています。※VOOは2011年〜のため)
小型株効果の影響もあり2000年からでみるとS&P500指数を凌駕する動きとなっています。
成長し続ける米国経済を考えると長期投資を行えば、長い目でみて確実に資産を増やすことができる魅力的な投資商品なのです。
VTIの配当利回りと増え続ける配当金
VTIも配当を拠出しており、直近の2019年の配当金は以下のように年率2.04%となっております。
配当金 | 年間配当利回り (2020年6月5日price$161.98で換算) | |
Dec-19 | $0.8855 | 配当金総額:2.9047 配当利回り:1.79% (2020年度はコロナショックの影響で低くなる見込み) |
Oct-19 | $0.7000 | |
Jun-19 | $0.5472 | |
Mar-19 | $0.7720 |
長期的なVTIの推移をみると以下のような推移になっております。
配当金の金額自体が大きくなってきていることが読み取れます。
2020年6時点での価格で考えると1.8%の配当利回りでした。
しかし、10年前の基準価格が3分の1であったことを思い出してみましょう。
10年前の価格ベースで配当利回りは6%であることになっています。
早く投資をしている方にとっては現在の配当金の水準は高配当といっても差し支えない金額となっているのです。
圧倒的に低い手数料
VTIは運用資産残高が12兆円のインデックス型ファンドです。
そのこともあり、手数料は購入手数料無料であるのは当然のこととして、信託手数料が驚異の年率0.03%となっています。
つまり100万円預け入れれば年間300円、1000万円預けてもたったの3,000円という信託報酬の水準です。
手数料が低い米国のETF平均のさらに10分の1の手数料で保有できるのは非常に魅力的です。
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〜コラム〜VTIとVOOはどちらが高いリターンが見込めるのか?
バンガード社のETFの中でVTIと共に特に評判が高いものに「VOO」があります。
VTIは「米国のほぼ全銘柄である約4000銘柄の時価総額加重平均」への連動を目標とします。
VOOは「大型の500銘柄の時価総額加重平均指数」であるS&P500指数への連動を目指します。
構成銘柄数は全く異なりますが、大型銘柄が全米国株の80%以上を占めるので、VTIとVOOの両者は8割型が重複しています。
現状両者のリターンはそこまで変わりません。
以下はVTIが出る前から全米の株式に投資しておるVTSMXとS&P500にVOO以前に投資しておるVFINXを比較したものです。
(※VOOが2011年からしか運用をしていないため、比較期間が短くなるためです)
配当金再投資したベースでの1993年に$10,000投資した場合の最終資産、年率リターン、リスクは以下となります。
最終資産額 | 年率リターン | リスク | Best year | Worst Year | |
仮想VTI VTSMX | $116,107 | 9.36% | 15.01% | 35.79% | ▲37.04% |
仮想VOO VFINX | $117,280 | 9.40% | 14.61% | 37.45% | ▲37.02% |
1993年からのデータでは大型株中心のS&P500指数が高いリターンになっています。
しかし、長期的には小型株・中型株は大型株のリターンをアウトパフォーム(より大きな利益を出す)する傾向があります。
以下は、大型銘柄(青)、中型銘柄(赤)、小型銘柄(橙色)の1972年からの約50年間のリターンの推移です。
少ないポーションとはいえ小型・中型株を組み入れているVTIが長期的には高いリターンとなることが想定されます。
結局のところ、同じ動きをするものの、どちらが有利かを断ずることは出来ないということです。
米国株式市場にベットをするのであれば、VTIとVOOのどちらでも良いと言えるでしょう。
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楽天・全米株式インデックス・ファンドを通じてVTIに投資を行うメリット
直接VTIに投資するのではなく、楽天VTIを通じて投資を行うメリットについて説明していきたいと思います。
配当金再投資で本家VTIより大きな節税メリットを受けられる
本家のVTIに投資した場合、配当金を受け取る際に米国側で10%、日本側で20.315%の二重課税を受けることになります。
一方、楽天VTIでは米国側で配当金が拠出された瞬間に再投資を行います。
この仕組みだけでも、楽天VTIに投資する妙味の高さがご理解頂けるかと思います。
そのため、筆者もVTIではなく楽天VTIで投資を行なっています。
楽天証券の楽天クレジットカード積立で1%のポイント還元を受けられる
楽天証券は驚愕の制度を用意しています。
楽天証券で楽天クレジットカード引き落としで投信を購入すると購入額の1%がポイント還元されます。
そして、さらに溜まったポイントで楽天全米株式インデックス・ファンドや他の投資信託を購入できる仕組みが構築されています。
お得すぎて楽天証券さんの運営は大丈夫なのか?と思ってしまうほどです。
ちなみに楽天ポイントが還元されるので、投信購入ができる以外にも楽天市場での買い物に利用することもできます。
長期的に投資を選ぶのであれば、楽天証券の楽天カードを使った積立投資を行うのが最も効率がよくお得な方法なのです。
「配当金再投資」と「ポイント還元」の威力を試算
【試算の前提】
- 毎年60万円投資して10年後を比較(月5万円分がポイント還元の上限のため)
- 年率7%で10年間運用
- 7%の内、2%は配当によるもの。
- 米国の源泉税率は10%、日本の配当金課税は20.315%
- ポイント還元を受け取った分は全額再投資
本家VTI | 楽天VTI | ||||||
キャピタル | インカム | 再投資後元本 | キャピタル | インカム | ポイント | 再投資後元本 | |
1年目 | 63.00 | 1.20 | 63.86 | 63.00 | 1.20 | 0.60 | 64.68 |
2年目 | 130.05 | 2.48 | 131.83 | 130.91 | 2.49 | 0.60 | 133.76 |
3年目 | 201.42 | 3.84 | 204.17 | 203.45 | 3.88 | 0.60 | 207.53 |
4年目 | 277.38 | 5.28 | 281.17 | 280.91 | 5.35 | 0.60 | 286.33 |
5年目 | 358.23 | 6.82 | 363.12 | 363.64 | 6.93 | 0.60 | 370.48 |
6年目 | 444.28 | 8.46 | 450.35 | 452.00 | 8.61 | 0.60 | 460.35 |
7年目 | 535.87 | 10.21 | 543.19 | 546.37 | 10.41 | 0.60 | 556.33 |
8年目 | 633.34 | 12.06 | 642.00 | 647.15 | 12.33 | 0.60 | 658.84 |
9年目 | 737.10 | 14.04 | 747.17 | 754.79 | 14.38 | 0.60 | 768.32 |
10年目 | 847.52 | 16.14 | 859.10 | 869.74 | 16.57 | 0.60 | 885.25 |
11年目 | 965.06 | 18.38 | 978.24 | 992.51 | 18.91 | 0.60 | 1010.13 |
12年目 | 1090.15 | 20.76 | 1105.04 | 1123.63 | 21.40 | 0.60 | 1143.50 |
13年目 | 1223.29 | 23.30 | 1240.01 | 1263.67 | 24.07 | 0.60 | 1285.93 |
14年目 | 1365.01 | 26.00 | 1383.65 | 1413.23 | 26.92 | 0.60 | 1438.06 |
15年目 | 1515.83 | 28.87 | 1536.54 | 1572.96 | 29.96 | 0.60 | 1600.53 |
16年目 | 1676.37 | 31.93 | 1699.27 | 1743.55 | 33.21 | 0.60 | 1774.04 |
17年目 | 1847.23 | 35.19 | 1872.47 | 1925.74 | 36.68 | 0.60 | 1959.36 |
18年目 | 2029.09 | 38.65 | 2056.81 | 2120.32 | 40.39 | 0.60 | 2157.27 |
19年目 | 2222.65 | 42.34 | 2253.01 | 2328.14 | 44.35 | 0.60 | 2368.65 |
20年目 | 2428.66 | 46.26 | 2461.84 | 2550.08 | 48.57 | 0.60 | 2594.39 |
『日本円』で普通の投資信託として購入することができる
直接VTIに投資することは、SBI証券でも楽天証券でもマネックス証券でも「海外ETF」の購入で選択可能です。
しかし、当然米ドル建での投資となります。
投資する際の日本円→米ドル、投資終了後の米ドル→日本円の手間がかかります。
日本円で直接投資できれば、簡単ですよね。
たしかに、本家のVTIの信託手数料は0.03%に対して、楽天全米株式インデックスの手数料は年率0.162%と割高に見えます。
しかし通常、「VTI」を買う場合のドル円為替手数料は往復50銭です。
つまり往復で約0.4%かかることを考えると為替手数料を加味するだけでお得なことがわかります。
さらに先ほどお伝えした通り、楽天証券のクレジットカード積立で1%のポイント還元が受けられます。
そして、還元されたポイントで更に投信を購入することが出来ます。
1%のポイント還元を受けて、年率0.162%の信託手数料なので約6年は手数料が無料ということになりますね。
また、楽天VTIは為替ヘッジを行なっていません。
これは、実質的には米ドル建で投資しているのと同じ効果を得ることができます。
日本円だけ保有しているのはリスクなので、米ドルへの資産分散という意味でも楽天VTIへの投資は有効となります。
100円から1円単位で投資ができる
楽天証券やSBI証券のように最低100円から1円単位で取引できるネット証券もあります。
VTIは1株単位(約1.8万円)単位しか購入することができないので、好きな金額ベースで投資できるのも楽天VTIの大きな魅力です。
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参考:楽天VTIと似た商品、eMAXIS Slimとの実質コスト比較
似たような商品としては、「eMAXIS Slim 米国株式」があります。
eMAXISブランドの商品として、「業界最低水準の運用コストを、将来にわたって目指し続ける」というブランディングをしており、
シリーズの他商品と同様に、ローコストのインデックス・ファンドである事にこだわっています。
先ほどVTIとVOOの比較でお伝えした通り、米株全体かS&P500指数のどちらがよいかは断ずることは出来ません。
また、手数料の低さは両者低いですが僅かにeMAXIS Slimに軍配があがりますが誤差のレベルです。
比較すると以下の通りとなります。
楽天VTI | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | |
連動インデックス | 米国株の殆ど全体の4000銘柄に連動 時価総額加重平均 | S&P500指数 |
連動手法 | VTIに投資 | S&P500指数構成銘柄をファンドが取得 |
セクター | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が情報セクター、ヘルスケアセクターの比率が若干高い | |
指標関連 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が若干割高 | |
過去リターン | 抽出する年代によって両者甲乙つけがたいが超長期で見るならば殆ど同じリターンが期待 | |
信託手数料 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は0.0968%(年率) 楽天VTIは0.162%(年率) 銘柄リバランス費用まで含めるとeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の優位性が必ずしもあるとは言えない。 | |
分配金再投資方針 | 米国側での10%のみ課税された後で再投資と税効率が両者ともよい |
両者の比較については以下コンテンツで詳しく纏めていますので参考にしてみて下さい!
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楽天全米株式インデックス・ファンドに投資する方法
それでは『楽天全米株式インデックス・ファンド』をどのように投資するのかをお伝えしたいと思います。
投資ができる証券会社一覧とおすすめの証券会社
楽天全米株式インデックス・ファンドに投資することができる証券会社並びに銀行は以下の通りです。
様々な銀行で楽天VTIは購入はできます。
しかし、楽天証券で購入することがおすすめです。
先ほどお伝えした通り楽天証券でカード積立決済を行えば月5万円分まで1%(最大500円)ものポイント還元を獲得できてしまいます。
信託手数料を軽く凌駕してマイナスの手数料で積立を行うことができます。
つみたてNISAでの積立で大きな試算を構築可能
「つみたてNISA」は年間最大40万円、最大で800万円の非課税枠が与えられる金融庁肝いりの制度です。
「つみたてNISA」では長期投資に適した投信が金融庁によって選ばれており、もちろん楽天VTIも対象投信にはいっています。
40万円の非課税枠を活用すると20年後に最低でも1100万円、調子がよいと6000万円近い資産を構築できます。
ただ、積立終了後も10年間運用を行うと1100万円が5000万円近くまで増加しました。
つまり、景気循環で最悪の20年の後は良好な10年が訪れる可能性が高いということです。
楽天証券ではiDeCo口座でも取引可能
楽天全米バンガードインデックス・ファンド(楽天VTI)を老後の年金資産として蓄えていきたいという方に向けては、iDeCo口座での運用もおすすめとなります。
iDeCo口座で取引することにより拠出額が住民税・所得税から控除されます。
加えて、さらに60歳まで引き出しができない代わりに、非課税で資産運用ができます。
iDeCoに関しましては「iDeCoとは?イデコ活用のメリット&デメリットとNISA・つみたてNISAとの違いを徹底比較」で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
iDeCoで20年〜30年のスパンで同ファンドを買い付けていきたいという方にとっては楽天証券のiDeCo口座を開設する必要があります。
楽天VTIをSBI証券で購入するのもオススメ
楽天VTIを購入するなら、楽天証券から購入して、楽天経済圏を有効に活用することが最もおすすめですがSBI証券から購入するのも有効です。
楽天で購入するのと同じように、SBI証券で購入すると、買付代金1.1%分のTポイントが付与されます。
また、貯まったTポイントを楽天VTIの購入に充てることも可能です。
普段楽天ポイントよりもTポイントを利用する事が多い人にとっては、SBI証券にて購入する方がお得といえるでしょう。
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まとめ
今回はお伝えしたかったことが多かったので箇条書き形式でまとめていきたいと思います。
楽天全米株式インデックスファンドは文句なく高品質のファンドなので、是非とも資産形成に活用していただければと思います。
◾️ VTIについて:
- 米国株式全体約4000銘柄の時価総額加重平均指数
- 上位5銘柄はGAFAMが占める。上位10銘柄で全体の22%。
- 最も比率が高いのが情報技術セクターで次いで金融とヘルスケアが並ぶ
- 大型株中心のS&P500指数とは甲乙付けがたい。
- 小型株と金融株が好きならVTI、大型株とテクノロジー企業が好きならVOOだが長期リターンは誤差の範囲
◾️ 楽天VTIについて:
- 楽天VTIは配当金を米国で再投資するため二重課税は避けられる
- 米国の低い源泉税10%のみでよいため効率よく配当金再投資ができる
- 楽天証券の楽天クレカ引き落としで積立額の1%のポイント還元を受けれて超絶お得
- 還元されたポイントは再投資可能
- VTI投資をする際の往復50銭の為替手数料を加味するといきなり円建で取引できるのはお得
- 為替ヘッジをしていないので円安では価格が上昇し、円高では下落する。
- 実質米ドルを保有していることになるので通貨分散を行えていると考えることもできる。
- 100円から1円単位で取引できるので本家より手が出しやすい
◾️ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)との比較:
- 楽天VTIは米国株全体に、eMAXIS Slimは大型株のS&P500に連動を目標
- 楽天VTIはVTIに投資をし、eMAXIS Slimは個別株購入で連動を目指す
- 手数料は僅かにeMAXIS Slimに軍配があるが、誤差といっても差し支えないレベル
- 配当金再投資の仕組みも同じで両者とも税的に本家ETFよりも有利な仕組み
- 結局は米国株全体か大型株かの趣向の違いによる(両方とも魅力的)
◾️ 楽天VTIへの投資手法:
- ポイント還元がありポイントでの再投資が可能な楽天証券かSBI証券がおすすめ
- 楽天証券のクレカ引き落としによる1%のポイント還元で信託手数料約6年分が無料になる
- 「つみたてNISA」で資産形成を行うのに適している
- 楽天証券ではiDeCoでも取引可能
楽天証券、楽天クレジットカード、楽天銀行など、楽天経済圏を活用し効率的に資産を増やしていきたい人には、以下のコンテンツがおすすめです。
以上、【楽天・全米株式インデックス・ファンド】バンガード社旗艦ETF「VTI」に投資できると評判の楽天VTIのメリットを徹底評価!…でした。